2019年03月20日

カラス

今、さいたま市大宮区内の幼稚園で、来年度の園舎建て替えにともなう園庭整備の前哨戦として、園庭内の樹木の伐採・伐根と仮設フェンスの設置工事をやってます。
まさに今日から、今回の工事の最大のテーマ、幹周り約3mのイチョウの伐採・伐根です。
高さは、推定18m。
手順としては、まずは枝をはらい、幹を三分割にして切り倒し、最後に根っこを撤去といった具合です。

その枝に払ってる最中に、何とカラスの巣を発見。
そしてその巣の近くには、親カラスが二羽、付かず離れずの間隔に保ち、枝を払う職人の様子をうかがってました。
枝払いが巣に迫ってくるに従い、二羽の動きも慌ただしくなり、巣の近くの枝をうろうろしたり、飛び立ったと思ったら作業中の職人を威嚇するかのように職人の頭付近を滑空したりしてました。

後でその巣は下ろしましたが、その時、卵は確認できなかったものの(もしかしたら巣の中に卵があって、下ろしている最中にその卵は落ちたかもしれません)、親カラス二羽の行動がけなげで仕方がありませんでした。

正直、これまでカラスは嫌いでしたが、今回の親カラスの行動を観察していると、命、愛、絆、そんなことが強く感じられ、かなりカラスの見方も変わりました。

ちなみにそのカラスの巣は、針金ハンガーを巧みに組み合わせ、作られたもので、またそれを見て改めて感動しました。

今回の工事を経て、5月ぐらいから職員の方々と議論を重ね、みんなの想いの詰まった素敵な園庭づくりを進めて行きます。
二階のテラスと園庭を遊具で繋ぎたい、そんな構想も既に出てきています。

今回の工事では、園庭にあった多くの樹木(自然)がなくなりました。
新しい園庭では、可能な限り樹木を始めとする、多彩な自然を取り入れた空間、そしてそこには木製遊具がまさに溶け込むように配置されている、そんな夢あふれる園庭にしたいと思います。

是非、ご期待下さい。

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